AGAの治療費はどのくらい?クリニックごとの費用を調査!

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AGAを治療するためには、治療費が必要になります。

「お金をかけずに、マッサージなどの民間療法だけで治したい」と思っている方もいるかもしれませんが、残念ながらマッサージだけではAGAを治療することはできません。「治療」という言葉に現れているように、AGA治療は医療行為です。そのため、病院に通ったり、医薬品を使用したりする必要があります。例えば、風邪をひいた時、病院に行きますよね。それと同じです。

風邪であれば、病院に行かなくても自然と治る事はありますが、AGAの場合、自然と治ることは100%ありません。悪化の一途をたどりますので、使用する場合は必ず何らかの医療行為を行わなければいけないということです。そのためにはどうしても治療が必要になります。

AGA治療の予算の立て方

AGAの治療費について、まず考えなければいけないのは、どの程度の予算が裂けるのかということです。経済的に余裕があれば、多少治療費が高くても効果の高い治療方法を選択することができますし、経済的に苦しければ、コストパフォーマンスを重視した治療方法を選択することになります。

継続的に必要になる

AGA治療に必要な費用の予算を立てる際に、知っておかなければいけないのは、AGAの治療費は継続的にかつ半永久的に必要になるということです。残念ながら、AGAは現在の医療では完治させることができません。全ての治療方法は、いわゆる対症療法であり、原因療法ではありません。

そのため、治療を途中で中断すれば、AGAは再発します。自分の希望する髪の毛のボリュームを維持したいのであれば、継続的な治療費の捻出が必要になるということです。

つまり、「AGAの治療に対してまとめて10万円の予算を取る」といった単発の考え方ではなく「AGAの治療に対して、毎月1万円ずつの予算を取る」のような形で、電気代や水道代に近い予算のとり方をしていかなければいけないのです。

「発毛期」と「維持期」に分けて考える

半永久的に治療費が必要になると聞くと「死ぬまでにいったいどれほどの額の治療費が必要になってしまうんだろう」と、不安に思う方もいるかもしれません。しかし、AGAの治療は大きく「発毛期」と「維持期」に分けられます。

発毛期とは、治療を開始した段階から、本人が理想とする髪の毛の状態まで回復するまでの期間を指し、この期間は人によって大きく異なります。

治療開始から半年で理想の状態になる人もいれば、3年かけて理想の状態になる人、5年かけてようやく理想の状態になる人もいます。この時期は、AGAの進行を妨げる治療と、発毛を促進させる治療の2種類を同時に行わなければいけません。そのため、治療費は比較的高額になります。

自分の理想とする状態まで髪の毛のボリュームが復活したら、そこからは発毛を促進させる必要はありません。AGAの進行をブロックする治療のみに専念するだけでよくなります。必要となる薬の量が減るため、治療費も安くなります。

いったん維持期に入ってしまえば月々に必要な治療費はそこまで高くありません。

AGA治療費の種類

AGAの治療費は、一言では言い表せないほどたくさんの種類があります。しかし、本当に大まかに分ければ、下記の7種類に分けることができます。ご自身が行う治療方法でAGA治療を行った場合、それらの項目でどの程度の金額が必要になるかを、あらかじめ知っておきましょう。

AGA進行ストップ(内服薬)

AGAの発症原因となるジヒドロテストステロンの発生を抑える内服薬です。

AGAクリニックで処方されるものは、プロペシアやザガーロ、ジェネリック医薬品のファイザーフィナステリド1mg錠などです。成分名で言えばフィナステリド、またはデュタステリドです。

このタイプの治療薬が普及したことによって、AGAは治療可能な病気になったと言っても過言ではありません。上記の発毛期においても、維持期においても、このタイプの内服薬はAGAを発症させないために服用し続けなければいけません。

発毛促進(内服薬)

毛母細胞の細胞分裂を促進し、毛髪の成長を助ける働きを持つ内服薬です。

現状このタイプの内服薬は、ミノキシジルタブレット1種類しかありません。主成分はその名前の通りミノキシジルです。このミノキシジルタブレットは、非常に高い発毛効果を持つ一方で、体全体の毛が濃くなってしまうという副作用を待ちます。また、もともとは血圧降下剤であるため、急激なだるさや眠気に襲われたりするなどの副作用もあるため、全ての人におすすめできるというよりは、「多少の副作用があったとしても。発毛を促進したい」という方が使用するタイプの医薬品です。髪の毛の量を維持する期間に入れば、使用する必要がなくなります。

発毛促進(外用薬)

ミノキシジルは、外用薬としても使用されます。育毛剤として最初にミノキシジルが使用されたのも外用薬でした。一般的には5%という濃度で使用されますが、中には10%を超える濃度の育毛剤も存在します。日本国内ではミノキシジルが5%配合されている「リアップ」という育毛剤が販売されています。CMなどもよく放送されているのでご存知の方も多いでしょう。

もともとはアメリカで開発されたロゲインという世界初のミノキシジル配合育毛剤の販売権利を大正製薬が買い取ったことで、日本で販売されることになった育毛剤です。

そのため、リアップ以外のミノキシジルが配合されている育毛剤は市販されていません。AGAクリニックによっては、オリジナルのミノキシジル配合育毛剤を作っているところがあったり、海外製のミノキシジル濃度の高い育毛剤を輸入して使用しているところがあったりします。

診察料

AGAクリニックや、病院の皮膚科に行って治療薬を処方してもらったり、診断してもらったりする場合は診察料が必要になります。この診察料はクリニックによって価格が大きく異なります。

初診料が無料のクリニックもあれば、逆に初診料だけ有料で、その後は無料になるクリニックもあります。長期間お世話になるということを考えると、初回の診察料がかかったとしても、継続的な診察料が無料になるクリニックの方が良いでしょう。

交通費

クリニックに通院してAGA治療を行う場合、意外と高くついてしまうのがこの交通費です。特に、都心部在住の方であればそこまで負担は大きくないのですが、地方在住の方にとっては片道数千円という金額がかかる場合があります。AGAクリニックは都心部に集中しているため、半永久的に治療を続けると考えると、この交通費が毎月積み重なるのも意外と大きな費用になります。何かのついでに立ち寄りやすい場所にクリニックがあると助かりますね。

育毛メソテラピー・HARG療法

AGAクリニックで行うことができる特殊な施術です。例えば、フィナステリドとミノキシジルという2つの育毛成分を使ってAGAを治療するだけであれば、個人輸入を使って安く購入し自宅で治療することもできます。
個人輸入のリスクを取りたくないというのであれば、病院の皮膚科に行き、プロペシアを処方してもらい、ミノキシジルは外用薬としてリアップを購入すれば、全てが国内承認済みの正規品となるので安心して使用することができます。

ただし、自宅での治療や皮膚科での治療では育毛メソセラピーやHARG療法を行うことができません。これは、頭皮に小さい穴をたくさん開け、育毛成分や成長因子など頭皮に注入するという方法です。注射器を使用して注入する方法や、電気を使用して浸透させる方法もあります。治療薬だけの治療に比べて、効果が現れるまでの期間が一気に短くなるため、「AGA治療の特急券」とも呼ばれます。ただし一回の施術に数万円という高額な費用がかかるため、「多少お金がかかったとしても1日でも早く髪の毛を増やしたい」という方にお勧めできます。

シャンプー・サプリメント・育毛剤など

サブ的な要素にはなりますが、頭皮に直接使用するものとして、シャンプーがあります。シャンプーによって、AGAの治療速度が変化することはほとんどありませんが、頭皮環境を整える作用があるため、不必要に炎症などを起こして頭皮の状態を悪化させるという。マイナス要因を消してくれます。

また、育毛に効果のあるサプリメントを摂取するのもサポートとしての効果があります。サプリメントだけで髪の毛が生えるわけではありませんが、髪の毛の成長に必要な成分を補うことで、治療の効果を正常に発揮させることができます。

さらに、ミノキシジル以外の成分が配合された医薬部外品扱いの育毛剤も頭皮環境を整える効果や、若干ながらジヒドロテストステロンを抑制したり、毛母細胞の働きを活性化させる働きが見込めるため、効果があります。

AGAクリニック別の治療費一覧

では、大手のクリニックがどの程度の金額で治療をしているのかをご紹介していきます。AGAクリニックへの通院を検討している場合は参考にしてください。

ヘアメディカル

診察料が5000円、プロペシアが1ヶ月6500円、ファイザー社製のフィナステリド錠が1ヶ月6000円、ザガーロは、1ヶ月9500円です。

銀座総合美容クリニック

初診料が3240円、再診料は無料です。内服薬については、頭皮の状態を医師が判断した上で、ミノキシジルやフィナステリドを適切な分量処方してもらいます。金額は7020円から1万8900円の間です。プロペシアの処方だけを希望する場合は1ヶ月7560円です。育毛メソセラピーは、1万9440円です。

AGAスキンクリニック

初診料が5000円、再診料は無料です。プロペシアが1ヶ月7000円、ファイザー社製のフィナステリド錠が1ヶ分6000円、ザガーロが1ヶ月8200円です。オリジナル育毛剤は、内服薬が1万4000円から2万2000円、外用薬が1万4000円です。育毛メソセラピーは、2ccの場合、1回あたり5万円.4ccの場合は一回あたり7万円です。

AGAルネッサンスクリニック

初診料も再診料も無料です。プロペシアが1ヶ月6500円、ファイザー社製のフィナステリド錠が1ヶ月6000円、ザガーロが1ヶ月8200円です。オリジナル内服薬が1ヶ月あたり1万7550円、オリジナル外用薬が1ヶ月あたり2万1060円です。

ちなみにミノキシジル5%の外用薬であるロゲインは1ヶ月分5832円です。オリジナル内服薬とオリジナル外用薬はセットにすることによって、安く処方してもらうことができます。その他、女性用のオリジナル治療薬なども販売されており、選べる治療薬の種類は豊富です。育毛メソセラピーは一回あたり6万9800円です。

まとめ~AGAの治療費はピンからキリまで~

以上のように、本気でAGAクリニックに通院しAGAを治療しようと思えば、高額な治療費がかかります。育毛メソセラピーと、クリニックがオリジナルで作っている治療薬を組み合わせれば、1ヶ月に5万円から10万円程度のお金がかかる場合もあります。しかしこれは発毛を促進する期間の治療費です。ある程度ボリュームが回復したら、プロペシアを使用したボリュームの維持のための治療に移行しますので、月々の費用は6000円前後で済むようになります。また、リスクはありますが個人輸入を使用すれば、1ヶ月あたりの治療費はさらに安く抑えることができます。

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