薄毛の原因はスマホの見すぎ!?意外な事実に迫ります!

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薄毛になってしまう原因はさまざまですが、意外なことにスマホの見すぎによって、薄毛になるリスクが高まってしまうかもしれないということなのです。

もはや生活に欠かすことのできなくなったスマホですが、なぜスマホが薄毛と関係するのでしょうか。今回の記事では、薄毛とスマホの意外な関係について紹介したいと思います。

スマホの見すぎで薄毛になるって本当?

スマホの見すぎで薄毛になる可能性が高くなるということは、何も根も葉もないうわさという訳ではありません。

その根拠の1つとして、JHMA(日本ヘッドセラピーマスター協会)の調査結果があげられます。

JHMAが30代から40代の男性117人(内訳は薄毛の人が59人で、薄毛でない人が58人)を対象におこなったアンケート調査、およびマイクロスコープや触診の結果、意外なことが判明しました。

それは、薄毛の人は薄毛でない人に比べて、1日当たりのパソコンやスマホの使用時間が、平均して5時間から8時間程度長かったということです。

スマホの見すぎと薄毛の関係性とは?

それでは、なぜスマホの見すぎが薄毛につながってくるのでしょうか。可能性としては大きく分けて3つのことが考えられます。

頭皮の栄養状態が低下する

スマホやパソコンを長時間利用していると、どうしても姿勢が悪くなりがちです。実際に肩こりや首のコリを訴える人には、骨盤が後ろに傾いて、あごが前に出ている、猫背ぎみの人が多いということです。

デスクワークの人の姿勢が悪いことは、イメージ的にもなんとなく理解できることと思います。頭は体重の10分の1程度の重さがあるとされており、体重が60kgの人の場合、首の上に6kgの重りが乗っているようなものです。

6kgの重量が前方へと移動すれば、それだけ首から肩にかかる負担が増すこととなります。それが肩こりや首こりの結果となってあらわれてくるのです。

首こりや肩こりが起こると、首周りや肩周りの筋肉が緊張して(こって)しまいます。緊張した筋肉は血管を圧迫することとなるため、首周りや肩周りの血行不良が生じてしまいます。

また、頭は心臓よりも上にあるため、その通り道である首や肩の周辺の筋肉が緊張し、血管を圧迫してしまうと、頭へと送られるべき血液量も低下してしまうことにつながるのです。

血液は全身に酸素と栄養を運んでいるため、頭皮へ送られる血液の量が減少すれば、頭皮の栄養状態が低下してしまうこととなります。頭皮の栄養状態が低下すれば、髪の毛が育ちにくくなったり、十分に成長しないうちに抜け落ちたりといったことにつながるわけなのです。

自律神経のバランスが乱れる

スマホの見すぎによって薄毛が起こってしまう理由としては、長時間のスマホの利用による自律神経の乱れがあげられます。特に、寝る直前までスマホの画面を見ているような人にそういった傾向がみられます。

自律神経とは私たちが特に意識しなくても、勝手に私たちの生命活動を維持するために働いてくれている神経のことを言います。たとえば、血液を全身に送ったり、体温調節をしたり、食べた物の消化や吸収をおこなったりという働きがあります。

そして、自律神経は交感神経と副交感神経の2つから成り立っています。交感神経は車でいうところのアクセルに、副交感神経は同じくブレーキにあたると考えると分かりやすいと思います。

お昼に活動的になるときには交感神経が優位になって(アクセルを踏んで)、夜になって身体を休めるときには副交感神経が優位になる(ブレーキを踏む)というのが、自律神経のバランスが取れた状態です。

ところが、長時間のデスクワークでパソコンのモニターを見続けていたり、暇さえあればスマホを見ていたりすると、交感神経が優位な状態が継続してしまいます。特に、寝る直前までスマホを見ていると、副交感神経優位状態に切り替わらなくなってしまいます。

つまり、寝ているときにもアクセルを踏んでいる状態(交感神経優位状態)が継続してしまうのです。寝ているときに交感神経優位状態が続くと、睡眠の質が低下してしまいます。

デスクワークの人に多いのですが、寝ても寝ても寝た気がしないとか、朝起きたときに身体がすでに疲れているなどという場合、寝ているときに交感神経優位状態が継続している可能性があります。

睡眠中に人間の身体は、疲労を回復させたり、細胞分裂をおこなうことで新陳代謝を活発にしたりします。その機能が低下することで、頭皮環境も悪化してしまい、結果として抜け毛につながるという訳なのです。

ストレスがたまる

ストレスは万病のもとといわれますが、髪の毛や頭皮によってもストレスは悪影響を与えてしまいます。ストレス状態が継続すると、交感神経優位の状態も継続することとなります。

交感神経が優位になると、血管が収縮するため、血液の循環が悪くなってしまいます。頭皮への血行が悪くなれば頭皮環境が悪化し、薄毛になるリスクが上昇するのは先ほども述べたとおりです。

ただ、「スマホでゲームをしたりサイトの閲覧をしたりすることがストレス解消だ」、というかたもいらっしゃるかもしれません。確かに、スマホでゲームをしたり、まとめサイトなどを見たりすることで、精神的なストレスは発散できるかもしれません。

ただ、健康や頭皮環境に悪影響を与えるストレスとは、単に精神的なものだけを指すわけではありません。人間関係の悩みや仕事上のトラブル、家庭内の不和などといった精神的ストレスはもちろんですが、身体的なストレスも身体に悪影響を及ぼすのです。

たとえば排気ガスやたばこの副流煙も身体的ストレスになりますし、暑さ寒さといった気象条件、疲労や睡眠不足も身体的ストレスになります。もちろん、スマホの見すぎも身体的ストレスになるという訳なのです。

スマホの見すぎは特に、目の疲労を誘発します。寝れば治る程度の目の疲れであれば眼疲労にとどまるのですが、寝ても目の疲れがとれないような場合、眼精疲労になっている可能性があります。

目は脳と直結しているため、目が疲れていたり、目の奥が痛んだりすると、全身の疲労感を増すことにもなりかねません。痛みも人間にとってのストレスですから、やはり薄毛のリスクが増してしまうといえます。

スマホの見すぎで薄毛にならないための対処法

スマホの見すぎで薄毛になってしまう可能性について説明したところで、今度は薄毛にならないための対処法を見ていきたいと思います。スマホを全く見ないというのはあまり現実的ではないので、それ以外の対処法について解説していきたいと思います。

寝る直前のスマホの利用をやめる

スマホを全く見なければ目にかかる負担を減らし、ひいては薄毛のリスクを減少させることにつながるのですが、現代人の生活にとって、もはやスマホは欠かすことのできない重要なアイテムの1つです。

そこで、スマホを全く見ないというのではなく、寝る直前まで使用することは控えるように心がけましょう。特に、部屋を暗くした中でスマホの明るい画面を見ていると、交感神経優位状態が継続して睡眠の質が低下してしまいます。

夜遅い時間の食事が肥満につながるように、夜遅い時間のスマホの見すぎが睡眠の質の低下につながることを忘れないようにしましょう。

適度な運動を心がける

スマホの見すぎの人には、肩こりや首こりが多く見受けられます。そして、肩こりや首こりを解消するためには、全身の血行をよくすることが重要です。マッサージで首周りや肩周りをほぐしてもらうと、その時は気持ちいいのですが、局所の血流が増すだけなので、効果も一時的にとどまってしまいます。

そのため、日頃から適度な運動をすることが重要となります。とは言うものの、長時間のデスクワークをおこなっているような人が、毎日1時間ランニングするようなことはあまり現実的ではないと思います。

なにもわざわざ時間を作って運動をするようなことはないので、日常のルーティンの中で、可能な限り身体を動かすように心がけるとよいでしょう。たとえば、スーパーに買い物に行くときに、車や自転車ではなく歩いていくというのも一つの手です。

電車通勤をしている人であれば、一駅前で下車して歩いて帰ったり、駅構内のエスカレーターを使わずに歩いて上り下りしたりするだけでも少しは運動になります。

もちろん、可能であれば休みの日にジョギングをしたり散歩をしたり、登山やハイキングをしたりして身体を動かすのもよいでしょう。ストレスの解消にもつながって一石二鳥と言えます。

整体などで姿勢を改善してもらう

スマホの見すぎによって猫背になってしまっているような場合、整体やカイロプラクティックで姿勢を改善してもらうというのも一つの手です。

マッサージのように局所の血流を改善するだけでなく、そもそも首や肩に負担がかからないようにすることが目的となっています。ただし、整体と言ってもピンからキリまでです。

地元に根付いた信頼できる整体院を選ぶようにしましょう。ホームセンターやショッピングセンターに入っているチェーンの整体などの場合、数日間しか研修を受けていないような人が現場に出ていることもあり、注意が必要です。

朝日を浴びる

早起きをして朝日を浴びることは、自律神経失調症やうつ病の治療法としても取り入れられています。というのも、朝日を浴びることによって体内時計をリセットし、自律神経のバランスを整えることが可能となっているからです。

早起きをして朝日を浴びることによって、夜、自然に眠くなるので、睡眠習慣の改善にもつながります。休みの日を利用して、体内時計のリセットに取り組むとよいでしょう。

スマホの利用は計画的に!

今回はスマホと薄毛の意外な関係について迫りましたが、自律神経のバランスを乱してしまうという点からすると、スマホも万病のもととなる可能性があります。

楽しいからと言って長く見すぎてしまうと、薄毛だけではなく病気になるリスクも高まってしまいます。スマホの利用はくれぐれも計画的におこなってくださいね。

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