フケの原因がワックスって本当?!ワックスを使うときの注意点

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ヘアスタイルを整えるときに、ワックスは便利ですよね。イメージ通りの髪型にする際に効果的なワックスですが、実はワックスの使い方によっては、フケが出てしまったり、フケが目立ったりすることにもなるといいうことをご存じでしたでしょうか。

今回の記事では、ワックスとフケとの関係について解説するとともに、ワックスを使用する際の注意点などについても紹介していきたいと思います。

ワックスってなに?

ワックスとフケとの関係について解説する前に、まずはワックスとはどのようなものなのかについて紹介しておきたいと思います。ワックスの特性について理解しておくことによって、効果的にフケ対策ができることと思いますよ。

整髪料の一種

英語でワックスとは「蝋(ろう)」のことを意味しますが、もちろん頭に蝋を塗るようなことはありません。髪の毛をセットするときに用いる場合のワックスは「ヘアワックス」と呼ばれており、整髪料の一種です。

ヘアワックスの定義

ヘアワックスを厳密に定義すると、手の温度で溶ける蝋状のものということになりますが、最近ではいろんな種類のワックスが登場しており、その定義はあいまいになっています。

ワックスの種類

ヘアワックスにはさまざまな種類があります。最近ではいろんなタイプの整髪料にワックスという名前が付けられているので、代表的なヘアワックスを紹介しておきたいと思います。

ジェルタイプ

ヘアワックスの中でもよく用いられているのが、ジェルタイプのヘアワックスです。ジェルという言葉の通り、ゼリー状の見た目をしており、ヘアスタイルをキープする力が強力であることがその特徴となっています。

ジェルタイプのヘアワックスにはウェット感とツヤ感があるため、オールバックなどばっちりと髪型を決めるときにとても便利です。髪の毛の量が多い人や、髪の毛が広がってしまう傾向のある人にはジェルタイプのワックスがおすすめです。

ファイバータイプ

ファイバータイプのヘアワックスは、その名の通り繊維が含まれており、伸びがよいということがその特徴となっています。

毛先の動きを出しやすいため初心者にとってもとても使いやすいヘアワックスですが、油分を多く含んでいるため、つけすぎるとべったりとした印象になってしまいます。

グリースタイプ

グリースタイプのヘアワックスは、髪の毛を整えるというよりは、髪の毛につやを与えることを目的としています。そのため、ヘアスタイルをキープするのには不向きです。

かつてポマードと呼ばれていた整髪料の進化したものがグリースタイプなどといわれているようです。

スプレータイプ

最近ではスプレータイプのヘアワックスも登場しています。スプレータイプのヘアワックスの特徴は、ヘアスタイルをキープする力を持ちながら、ワックスのように髪の毛につやを与えることが可能という点です。

スプレーを噴霧したあとすぐに固まるということがないため、ワックスをした後のように手ぐしで髪の毛を整えたり、髪の毛にアクセントを与えたりすることが可能となっています。

ムースタイプ

ムースタイプのヘアワックスは、その名の通り泡状になっているヘアワックスです。泡状になっているため、その他のヘアワックスと比べて水分含有量が高いというのが特徴です。そのため、パーマをしている人がスタイリングをするのに便利なヘアワックスです。

ウォータータイプ

ウォータータイプのヘアワックスは、液体状になっているため初心者でも使いやすいヘアワックスです。また、固形のヘアワックスに比べた場合、洗い落とすことが容易であるというメリットもあります。

クリームタイプ

クリームタイプのヘアワックスは、読んで字のごとくクリーム状態になっており、ヘアスタイルをキープする力も中程度なら、髪の毛に与えるツヤも中程度と、一般的な髪質や髪の量の方にオススメのヘアワックスとなっています。

ワックスがフケの原因になるって本当?

世の中にはふけに悩まされている方がたくさんいらっしゃいますが、その中にはヘアワックスを使っているというかたもいることと思います。では、ヘアワックスを使っているとフケが出やすくなるということがあるのでしょうか。

ワックスの油分がフケの原因に成るケース

ヘアワックスは、鉱物油やシリコン油などの油分が主原料となって製造されています。油と水の関係は小学生でも知っていると思いますが、油と水は反発しあう関係にありますよね。

そのため、ヘアワックスの油は洗髪をしたあとにも残ってしまう可能性があるのです。特に油分を大量に含んでいるタイプのワックスを利用しているとその可能性が高くなってしまいます。

もちろん、ヘアワックスのタイプが自分に合っていなくて、皮膚にダメージを与えてしまうこともあるのですが、ヘアワックスによってフケが出てしまう最大の原因は洗い残しではないかと考えられているのです。

洗いすぎがフケの原因になるケース

ヘアワックスの洗い残しがフケの原因になることを気にするあまり、シャンプーで頭を洗いすぎてしまい、その結果としてフケが出てしまうようなケースもあります。

フケとは簡単に言うと古くなった角質がはがれおちたもののことを言います。そういった意味では誰にでもフケは発生しうるわけですが、特に脂性のフケといって、ベタベタとしたフケが特にフケ症の人の悩みとなっています。

脂性のフケははがれおちた角質=フケと皮脂のまじりあったもので、頭皮にたまってしまった角質と、過剰に分泌されてしまった皮脂とが結びつくことによって大量に発生してしまうのです。

そして、皮脂が過剰に分泌される原因として、頭をシャンプーで洗いすぎることがあげられるのです。こう説明すると「シャンプーでキレイにワックスを洗い落としているのに、なぜ皮脂が過剰に分泌されるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

一般的に販売されているシャンプーには化学的な成分が多く含まれており、髪の毛や頭皮に与えるダメージが大きいといわれています。そのようなシャンプーで髪の毛や頭皮を2度洗いしてしまうと、ワックスは洗い流せるかもしれませんが、皮脂もキレイに洗い流してしまうこととなるのです。

皮脂がキレイに洗い流せるのならいいのではないかと思われるかもしれませんが、皮脂は頭皮に潤いを与えるためにある程度は必要なものでもあるのです。そのため、皮脂をキレイに洗い落としてしまうと、かえって皮脂の分泌が盛んになってしまうのです。

細菌感染を起こしているケース

ワックスを使っていてふけに悩まされている人の中には、フケにともなってかゆみをともなっているケースもあります。その場合、脂漏性皮膚炎といって、細菌感染を起こしている可能性があります。

そして、最近になって脂漏性皮膚炎の原因として、マラセチアという真菌(カビ)の存在があげられています。カビなどというとビックリしてしまいますが、マラセチアは肌に常在している細菌の一種です。

常在菌は、健康状態でいる場合には無害なのですが、免疫力が低下したり、頭皮の場合だと皮脂が増えすぎたりすると、フケの原因となってしまいます。というのも、マラセチアの大好物が皮脂だからです。

そのため、皮脂が過剰に分泌されてしまうとマラセチアが大量に繁殖する結果となり、それによって頭皮にかゆみや炎症を起こし、それをかきむしることによってフケがたくさん出てしまうという訳なのです。

ワックスを使うことによってフケが出る温床を作ってしまい、発生したフケがワックスに付着することで目立ってしまうという悪循環を起こしていることも考えられるのです。

ワックスによってフケが増えた場合の対処法

それでは、ワックスを使っているときにフケが目立つようになった場合には、どのようにして対処すればよいのでしょうか。

病院を受診する

ワックスを使い始めてからフケが出るようになり、それにともなって頭皮のかゆみも出ているようであれば、一度、病院(皮膚科)を受診するとよいでしょう。

フケの原因は人によってさまざまですし、乾燥ずることによってフケがでていることもあれば、皮脂の過剰な分泌によってフケが出ている可能性もあります。

自己判断で対処してしまった場合、まったく反対の対処法をとることになる可能性もあるので、まずはお医者さんに相談して、自分のフケがなぜ出ているのかを知ることが重要だといえます。

ワックスをかえてみる

ヘアワックスを使うことによってフケが目立つようになってきたような場合、ワックスのタイプをかえてみるというのも一つの手です。ワックスには油分が含まれていますが、その量はワックスのタイプによってさまざまです。

ジェルタイプのワックスやファイバータイプのワックスなどにはたくさん油分が含まれていますが、ウォータータイプやスプレータイプのワックスには、それほど大量の油分が含まれていません。

ヘアワックス専用のシャンプーを使用する

ヘアワックスを使った際にフケが生じるもっとも大きな原因としては、シャンプーをした際に頭皮にワックスが残ってしまうことがあげられていました。そもそもヘアワックスは油分を多く含んでいるため、完全に洗い流すのが難しいのです。

そこで、ヘアワックス専用のシャンプーを利用するという手があります。ヘアワックス専用のシャンプーには、一般的なシャンプーには含まれていない、ヘアワックスを落とすための成分が配合されています。

ただ、その分だけ洗浄力が強力なので、洗髪後に髪の毛がごわごわしたり乾燥したりするリスクも高くなっています。そのため、ヘアワックス専用のシャンプーを利用する際には、シャンプーをした後にリンスやコンディショナーも利用するよう心がけましょう。

シャンプーの前にリンスをする!?

ヘアワックスを上手に落とす方法としては、シャンプーをする前にリンスをするという方法もあげられます。リンスやトリートメントには油分が含まれているため、ヘアワックスとなじむのです。

そのため、シャンプーをする前にリンスやトリートメントの油分とヘアワックスの油分とをなじませて、ヘアワックスの油分を浮かせてから洗い流し、その後にシャンプーをするとヘアワックスの油分を完全に洗い流すことが可能となります。

ただ、シャンプーをした後にもう一度リンスやトリートメントをしなければならないため、リンスやトリートメントの消費量が増えてしまいます。もったいないと考えるなら、ヘアワックス専用のシャンプーを利用するとよいでしょう。

ワックスを使う際の注意点!

ワックスとフケとの関係については理解して頂けたことと思いますが、ワックスを使う際にはどのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。意外な盲点も紹介しますよ。

頭皮につかないように気をつける

ワックスには油分が多く含まれているので、しっかりとセットしたいからと言ってたくさん使用して、頭皮についてしまわないように気をつけましょう。

男性は特に要注意!

ヘアワックスには男性用のものもあれば女性用のものもあります。そして、男性用のヘアワックスは、女性のものと比べると、油分が大量に含まれていたり、成分が強かったりするという特徴があります。

なぜなら、女性と比べると男性の髪の方が太い傾向があるからです。しっかりとセットするためにそのような特徴があるのですが、同時にフケが発生するリスクも高いと言えるのです。

男性の場合、髪の毛を洗ったら自然乾燥という方も多いと思いますが、湿っている状態というのは雑菌が繁殖しやすい環境とも言えるのです。そのため、短髪の男性であっても、洗髪後はドライヤーで乾かすように心がけましょう。

女性の場合の注意点

男性に比べると比較的髪の毛の長い女性の場合、頭皮にヘアワックスが付着してしまうリスクは低いと思いがちです。ところが、特にスプレータイプのワックスなどを利用していると、気を付けていても頭皮に付着してしまうことが分かっています。

仕事がら、髪の毛をアップにして固めてしまう必要があるような場合は特に注意が必要です。やはり洗髪時にしっかりと洗い流すよう心がけましょう。

消費期限に注意

意外な盲点かもしれませんが、ヘアワックスにも消費期限があります。一般的には未開封の状態で3年、開封後は1年以内に使い切ることが推奨されています。

毎日使っている人であればそれほど心配ないかもしれませんが、たまにしか使わないというような人は、ヘアワックスの消費期限にも気をつけましょう。

フケ対策には皮脂のバランスが重要です!

今回はワックスとフケとの関係について見てきましたが、フケを予防するためには皮脂の分泌量を正常に保つことが何よりも重要であることを分かって頂けたのではないでしょうか。

洗髪習慣だけでなく、身体のコンディションや食習慣によっても皮脂の分泌量は変化することが分かっています。フケを予防するためにはまず、健康でいることが重要だという訳ですね。

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