抜け毛の本数が気になる方へ!知っておくべき4つのポイント

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「あれ?最近抜け毛多くない?」と思ったことはありませんか?枕に付着した抜け毛やお風呂の排水溝にたまった毛をみて、将来ハゲてしまうのではないかと心配になったこと、男性なら誰しもそんな経験があるのではないでしょうか?

この記事では抜け毛の状態やその本数から将来薄毛になる可能性や「AGA=男性型脱毛症」が既に進行しているかなどを検証する方法をご紹介していきます。「この抜け毛の量大丈夫かな?」などの疑問点を解消し、何らかのケアが必要であれば正しい方法を学びましょう。

point1.毛が抜ける原因を知る

まず第一に抜け毛は健康な人間の生理現象であり、正常な抜け毛の数量内であれば全く心配する必要はありません。

頭髪は全部で10万本ほどあるとされ、その0.1%ほどが何もしなくても毎日抜けるようになっています。つまり毎日100本ぐらい抜け毛があることは普通なんですね。

ちなみに、1本の髪の毛が生えて抜けるまでを「ヘアサイクル」といいます。これは「毛周期」とも呼ばれ、通常髪の毛は生えて抜けてまた生えてを同じ毛穴で繰り返しているのです。

ヘアサイクル(毛周期)は次の4つに分類されます。

・成長期・・・髪の毛がどんどん伸ていく時期。

・退行期・・・髪の毛の成長弱まり毛球が縮小。毛が抜ける準備期間。

・休止期・・・髪の毛の成長が完全に止まる時期。髪の毛は生えているが成長はしない。

・脱毛期・・・髪の毛が抜ける時期。次の毛を生やすための準備期間。

髪の毛はこのようなヘアサイクルを繰り返していきます。なぜそんなことが起きているかというと、それは髪の毛にも人間と同じように寿命があるからなんですね。健康な男性であれば、1本の髪の毛の寿命は約3〜5年であり、寿命を迎えたら抜け落ちるようになっているのです。こうして抜けた髪の毛が抜け毛としてシャンプーをした時に指に絡まったり睡眠時寝返りをうった際に枕に付着しているのです。

このヘアサイクルのリズムは髪の毛1本1本に違いがあるので、全ての髪が一気に寿命を迎え抜け落ちるということはありません。抜け毛があると同時に、毎日新しく生えてくる髪の毛もあるので全体の量が常に一定に保たれている、というわけなんですね。では、もし髪の毛の寿命が極端に短くなってしまったらどうなるのでしょうか?

point2.抜け毛の状態が重要

健康な人であれば毎日100本ぐらい抜け毛があることは普通だ。と先ほどお話しましたね。
しかし、毎日枕に付着した髪の毛の本数やお風呂の排水口から抜け毛を拾い集めて数えることは現実的ではありません。

季節によっても抜け毛の量は変化していますし、人それぞれ抜け毛の本数にも個人差があると言われます。ましてや外出先での抜け毛の本数を全て数えるすべはありませんよね。

とはいえ、このページを見ているあなたはおそらく「急に抜け毛が増えた気がする」とか「いつもより抜け毛の本数が気になる」ようになったのではないでしょうか?

抜け毛の量が増えるには必ず理由があります。たまたま抜け毛が多くなる季節であったなら心配は必要ありませんが、その判断も難しいですよね。だからこそ、頭皮の状態を知る為には抜け毛の「状態」をよく観察する必要があるのです。

正常な抜け毛と異常な抜け毛とは

正常な寿命を迎えて自然に抜け落ちた髪の毛は、毛根がマッチ棒のように膨らんでいます。マッチ棒の部分は白っぽかったり透明であることが健康的な証です。

逆に毛根の膨らみが無い、毛根にヒゲがある、白い付着物がついていたりベタベタするなどの抜け毛が多い場合は頭皮の環境が悪く発毛力が弱まっていると考えてよいでしょう。

もし産毛のように短くて細い、毛先が尖っている抜け毛が多い場合は危険信号です。これら異常な抜け毛をひとつずつ見ていきましょう。

毛根の膨らみが無い抜け毛

毛根が先細りしている毛は外部の刺激に対して抵抗力がありません。シャンプーの時に指に絡む抜け毛の量が増えた原因は、毛根の力が無いのかもしれません。

その他、寝返りの刺激に耐えれずに抜けてしまう場合もあります。このような弱い毛根の毛が多いと、抜ける量が多く直接薄毛の原因になってしまいます。こういった抜け毛が多い場合は発毛力が弱まっている証拠です。

毛根に細いヒゲがついている抜け毛

寿命を迎える前に抜けている証拠です。毛穴に根を張ろうとしている途中で抜けてしまうとこのような状態になります。こちらも同じく発毛力が十分ではありません。

頭皮の炎症から起こる場合が多く頭皮環境の改善を図る必要があるようです。

白い付着物がある抜け毛

皮脂と汚れが混じったものが付いています。皮脂が過剰に分泌されていることや、毛穴に脂が詰まっていることを表しています。毛穴の汚れ脂は時間が経つと腐り菌を異常繁殖させる原因になります。放置すると頭皮に炎症を起こし、異常抜け毛を誘発します。

抜け毛がベタベタしているなども同様の状態が予想されます。

産毛のような細く短い抜け毛

生えて1年未満で抜け落ちた髪です。細く短い見た目にも弱々しい「短小毛」と呼ばれるこの抜け毛は、髪が成長出来ない頭皮環境を表しています。

毛先が細い針のように尖っているなども同様に未成熟な髪の毛です。短小毛が抜け毛に多く目立つ場合は頭皮の緊急事態であり、直ちに適切な対処をオススメします。

これらの異常が起きている状態はヘアサイクルのバランスが崩れている為、生える量<抜ける量となり薄毛となります。異常なヘアサイクルを治すにはどうすればいいのでしょうか。その原因から対処の方法を見てみましょう。

point3.異常なヘアサイクルの原因1

突然ですが「毛乳頭」という言葉はご存知でしょうか?髪の毛は毛穴の中で毛細血管から栄養を吸収しています。血液から栄養素を取り込む組織が毛乳頭というのですね。

髪の毛に必要な栄養成分はタンパク質・ミネラル・ビタミンであり、これらのバランスのよい摂取が食事により出来ているかも重要です。栄養素がしっかりと毛乳頭に吸収されていないことや脂分の多い食生活から毛髪力が弱まり抜け毛となっている場合があります。

過去から現在までの生活習慣や環境から当てはまる部分が無いかチェックしてみましょう。

栄養バランスが悪い

髪の毛はケラチンというタンパク質を主成分に構成されています。そしてそのケラチンを構成するのはアミノ酸です。アミノ酸の摂取に必要な納豆・豆腐などの大豆、イワシ・サバ・サンマなどの青魚、牛肉、卵など食べていますか?

アミノ酸の合成には亜鉛やビタミン類も必要です。カップラーメンやコンビニのご飯だけで偏った栄養の摂取しかできません。また脂分の多い食事は頭皮にフケや毛穴詰まりを作る原因になります。

皮脂が過剰分泌していると、菌が異常繁殖し毛髪が正常に成長出来ない原因になることは先に書いた通りです。

飲酒または喫煙の習慣がある

アルコールを肝臓が分解する際、体はアミノ酸を消費しています。せっかく食事に気をつけても髪の毛に必要な栄養をアルコールの分解に使ってしまったら意味がないですよね。

飲み会や晩酌はほどほどにしましょう。髪の毛は血液から栄養を吸収しています。喫煙をすることで血流が悪くなり栄養の吸収を阻害します。さらに必要な栄養素の一つであるビタミンCも破壊されるので、タバコはまさに頭皮にとっても百害あって一利無しということですね。

睡眠不足

毛髪の成長が活発に起きているのは睡眠中です。睡眠中は血流の流れが良くなることで毛髪に必要な栄養がいきやすくなっています。

逆に常に睡眠不足であり、休日に寝溜めするような生活ではホルモンバランスや自律神経の乱れから血行不良を引き起こします。常に血行不良の状態が続けば勿論栄養素の吸収率が悪くなり毛髪の成長を妨げることになりますので注意が必要です。

ストレス

極度にストレスを感じることや、ストレス環境が続くことでホルモンバランスや自律神経の乱れから血行不良を引き起こします。またストレスを感じる環境下では、バランスの良い食事や質の良い睡眠とはかけ離れているライフスタイルを誘発し易く、ヘアサイクルが乱れる悪循環の引き金になっている場合もあるのではないでしょうか。

ストレスの原因を出来る限り除去するとともにスポーツを取り入れるなど発散の方法も取り入れることは重要です。また、汗をかくことで毛穴汚れを改善する効果もあります。

代表的な原因を4つ挙げましたが、生活環境によってはすぐに改善することが難しいものもあると思います。栄養に関してはバランスの良い食事は勿論ですが、不足する栄養素はサプリメントで補うのが効果的です。ネイチャーメイドのマルチビタミンでは様々なビタミン類をオールインワンで摂取することが可能ですからオススメです。

また、喫煙の習慣は禁煙外来に行くなど何らかの対処をすることが望ましいかもしれません。禁煙外来に行くと、今まで失敗していたのが嘘ように簡単に辞めれてビックリする方も多いです。保険も効くのでぜひ一度トライしてみましょう。現在様々な発毛促進に関する商品が販売されていることも事実です。

しかし不健康な生活習慣が原因でヘアサイクルが乱れている方にとって1番重要なことは健康的なライフスタイルを送ることに間違いありません。ライフスタイルの乱れを正し、毛髪がしっかりと太く成長出来る頭皮の地盤を固めましょう。

point4.異常なヘアサイクルの原因2

一時的なヘアサイクルの乱れでは目に見えて薄毛になっているというところまではおそらく進行しないでしょう。特に見た目にも気にならない場合は生活習慣の改善により頭皮環境を整えることだけでも問題は無いかと思います。しかし産毛のような細く短い抜け毛(短小毛)が多く見られる場合や、もう既に生え際が後退している場合、生え際に短小毛が目立つ場合には本格的に「AGA=男性型脱毛症」であることを視野に入れる事が必要かもしれません。

AGAとは毛髪が薄くなる男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)のことを指す略語です。生活習慣と食生活などの後天的な要因もAGAの進行を早めますが、AGAの怖いところは遺伝などの先天的な理由により引き起こされている部分にあります。生え際が後退してM字になる、頭頂部が薄くなる、などが症状で現在20代から60代の成人男性の3人に1人がAGAであると言われています。

AGAは男性ホルモンの一種である「テストステロン」が関係しています。テストステロンには直接的に脱毛させる作用は持ちませんが、体内で酵素と結びつき脱毛物質に変化する性質を持っています。

脱毛物質に反応する体質を比較的強く持っている方は、遺伝的要因や後天的な食生活や生活習慣の関係から薄毛になりやすい体質であるといえるわけですね。AGAである場合自己流の投薬などは危険です。抜け毛の異常を感じる場合には早めにAGA専門のクリニックでカウンセリングをするなど専門家の指示を仰ぎましょう。

対策

1.生活習慣を改善する

・早寝早起き…睡眠は成長ホルモンの分泌をサポートします。

・バランスの良い食事…栄養に偏りを感じる場合にはネイチャーメイドなどのサプリで補助しましょう。ネイチャーメイドのマルチビタミンでは様々なビタミンをオールインワンで手軽に摂取することが出来るのでオススメです。

・運動を取り入れる…朝起きたらストレッチをするなど簡単なことでも血行改善が図れます。血行がよくなることで栄養素を効率良く毛髪に吸収させることが出来ます。
さらに汗をかくスポーツをすることで毛穴の皮脂汚れを流す効果も期待できます。

・シャンプーを変える…天然由来の低刺激なものに変えてみることをぜひご検討下さい。
手軽に買えるシャンプーに「BOTANIST(ボタニスト)」という商品があります。これはスーパーや薬局にも売っている商品なので比較的手に入りやすいです。

・タバコを辞める…禁煙外来の効果は先ほど書いた通りです。保険も効くのでオススメです。
どうしても辞められない方はiQOS(アイコス)もオススメです。火を使わないので従来のタバコに比べ有害物質が極端に減っていて、壁も黄色くなりません。ニコチンは含まれていますが、紙巻タバコに比べ頭皮にはマシでしょう。

2.AGA専門クリニックを受診する

気になる頭皮の状態を一度見てもらうというのは大事なことです。現在の進行状況から、適切な医薬品の治療やクリニック独自の最新発毛医療を受けることができます。

まとめ

毛髪も身体の一部です。身体に悪影響のある生活を何年も続けていれば、ある日突然癌や脳卒中になってしまうことと同じように頭皮も不健康になってしまいます。勿論どのような病気に関しても、健康に気を使っていたからと言って必ずしも大丈夫ということは無いでしょう。

しかし間違い無く言えることは早期発見と適切な対処が多くの場合明暗を分ける結果に繋がるのではないでしょうか。規則正しく健康的なライフスタイルを心がけつつも、抜け毛の状態から頭皮環境をチェックしましょう。もし異常な抜け毛が多く見つかる場合には早めにクリニックを受診することがベスト思われます。

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