アートメイクを選んだ理由― 1〜2ミリ坊主から、もう少し自然な長さへ ―

AGA治療を始めて3ヶ月、変化がなく立ち止まって考える時期を表す空のイメージ

※これは医療上の助言ではなく、私個人の体験記録です。頭皮アートメイクには費用やリスクもあるため、施術を検討する場合は十分に情報を確認してください。

1〜2ミリまで短くすれば、薄い部分と濃い部分の差はかなり小さくなりました。

ただ、私にはその髪型が自然に見えませんでした。

少し伸ばせば、見た目は自然になる。

でも、今度は薄い部分が目立つ。

どちらへ動いても、何かが引っかかりました。

そんなときに知ったのが、頭皮のアートメイクでした。

頭皮に細かな点を入れ、短い毛があるように見せる方法です。

最初から、

「これを受けよう。」

と決めたわけではありません。

ただ、1〜2ミリ坊主以外にも試せる方法がある。

そのことが、当時の私には大きく感じられました。

私が求めていたのは、大きく髪を増やすことではなかった

アートメイクを知る少し前、私は薄く見える部分にボールペンで点を描いたことがありました。

現実的な方法ではありません。

近くで見れば不自然ですし、汗をかけば落ちます。

ただ、少し離れて鏡を見ると、思っていたより薄さが目立ちにくくなりました。

髪が増えたわけではありません。

頭皮と髪の色の差が、少し小さくなっただけです。

それでも、見え方は変わりました。

そこで初めて、

私が欲しいのは、大きく髪を増やすことではないのかもしれない。

と思いました。

1〜2ミリまで短くしなくても、薄い部分が少し馴染めばいい。

私が求めていたのは、劇的な変化ではなく、

もう一段だけ、自然に見える状態

だったのだと思います。

「見た目を気にしている」と認めた

薄毛に気づいた頃、私は自分に対して、

「ハゲたら仕方がない。」

「見た目よりも中身の方が大切だ。」

と言い聞かせていました。

それは今でも間違っていないと思います。

ただ、その考えがあるからといって、自分が見た目を気にしなくなるわけではありませんでした。

坊主にしても落ち着かない。

帽子をかぶれば少し安心する。

ほんの少し見え方が変わるだけで、気持ちも変わる。

そこまでして、ようやく認めました。

私は、見た目を気にしている。

それまでの私は、薄毛を気にしている自分のことも、どこかで否定していたのだと思います。

もっと堂々としていればいい。

気にしない人間でいればいい。

そう思っていました。

でも、気にしているものは仕方がありません。

気にしないふりを続けるよりも、

「自分は、どこまでなら納得できるのか。」

を考えた方が現実的でした。

アートメイクを調べ始めたのは、薄毛に負けたからではありません。

自分の違和感を、ようやくそのまま認めたからでした。

アートメイクなら、少し伸ばせるかもしれないと思った

私がアートメイクに期待したのは、完全に薄毛を隠すことではありませんでした。

1〜2ミリまで短くしなければ、密度の差が目立つ。

その状態を、少しだけ和らげられないか。

頭皮と髪の色の差が小さくなれば、3ミリや4ミリまで伸ばしても、不自然に見えにくくなるかもしれない。

そんな期待でした。

1ミリでは、薄さは目立ちにくい。

でも、私には生々しく感じられる。

4〜5ミリでは、坊主頭としての見た目は自然になる。

でも、薄い部分と濃い部分の差が見える。

アートメイクによって、その間を埋められるのではないか。

そう考えました。

私が欲しかったのは、

「薄毛ではない自分」

ではありませんでした。

1〜2ミリに固定されず、もう少し自然に見える長さを選べること。

それが、この頃の目標になりました。

不安がなかったわけではない

もちろん、アートメイクにも不安はありました。

本当に自然に見えるのか。

近くで見れば分かるのではないか。

色が変わったり、不自然に残ったりしないのか。

薄毛が進んだ場合、入れた部分とのバランスはどうなるのか。

一度入れたあと、気に入らなかったらどうするのか。

費用もかかります。

医療機関や施術者によって、仕上がりに差があるようにも見えました。

それまでアートメイクというものをほとんど知らなかったため、簡単に決められるものではありませんでした。

それでも、当時の私にはAGA治療よりも、目の前の悩みに直接合っているように感じました。

私はまだ、

「髪を生やしたい。」

と強く思っていたわけではありません。

今ある密度の差を、少し馴染ませたかった。

アートメイクは、その希望に近く見えました。

子どもが小さかったことも、理由の一つだった

この頃、私にはまだ小さな子どもがいました。

自分の見た目について考えるとき、子どもたちの存在も頭にありました。

これから先、子どもたちが成長していく中で、父親の見た目を気にする時期はきっと来る。

できることなら、その時期までは、なるべく

「普通のお父さん」でいてあげたい。

そんな思いが、自分の中に確かにありました。

ここでいう「普通」が何を意味していたのか、当時の私は細かく整理していたわけではありません。

ただ、子どもたちが父親の見た目を意識するようになる時期に、私の薄毛が何かの引っかかりにならないでほしい。

そんな気持ちはありました。

アートメイクを選んだ理由には、自分自身の違和感を小さくしたいという思いだけでなく、子どもたちに対するこうした気持ちも含まれていました。

完璧にするためではなく、違和感を一段小さくするため

アートメイクを受ければ、すべてが解決するとは思っていませんでした。

毛が生えるわけではありません。

薄毛の進行を止めるものでもありません。

髪を長く伸ばせば、アートメイクだけでは埋められない差が出るかもしれません。

それでも、

今より少しだけ、選べる範囲が広がるのではないか。

と思いました。

1ミリしか選べない状態から、3ミリ、4ミリも選べる状態へ。

帽子をかぶらなければ落ち着かない状態から、そのまま外へ出られる状態へ。

完璧に見える必要はありませんでした。

毎回鏡を見るたびに感じていた違和感が、一段小さくなればいい。

その程度の期待でした。

今振り返っても、私にとってアートメイクは、

薄毛をなかったことにするための選択ではありませんでした。

薄毛と暮らすために、見え方を少し整える選択でした。

この時点では、AGA治療をするつもりはなかった

アートメイクを検討していた頃、私はまだAGA治療を始めるつもりはありませんでした。

薬を飲み続けること。

費用がかかり続けること。

効果がどこまであるのか分からないこと。

そうした不安があり、現実的な選択肢には感じていませんでした。

アートメイクで見え方が整えば、それで十分だと思っていました。

1〜2ミリから、もう少し伸ばせる。

それだけで、かなり楽になるはずだと考えていました。

実際、アートメイクを受けたあと、私は4ミリほどまで伸ばせるようになります。

極端に短い坊主から少し離れられたことで、以前よりも自然に感じられるようになりました。

ただ、そこで終わりではありませんでした。

4ミリまでは伸ばせる。

でも、それ以上になると、また薄い部分との差が見えてくる。

アートメイクによってかなり落ち着いたからこそ、

あと少しだけ、髪に密度があれば。

と思うようになりました。

その「あと少し」が、私がAGA治療を考え始めるきっかけになります。

次の記事では、当初は現実的ではないと思っていたAGA治療を、なぜ試してみようと思ったのかを書きます。

→ アートメイクだけで終わらず、AGA治療を始めた理由

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