頭皮アートメイクはAGA治療を始めたら無駄?5年後も支えになっている「色の土台」

AGA治療の副作用について、体験を整理した記事のアイキャッチ画像

※これは医療上の助言ではなく、私個人の経験を記録したものです。頭皮アートメイクやAGA治療を検討する場合は、施術先や医師に相談したうえで判断してください。

私は41歳の頃、SPJの「ヘアタトゥー」を受けました。

一般には、頭皮アートメイクやSMPと呼ばれることもある施術です。

最初の施術に支払った金額は22万円でした。

その約1年半後には、少し濃くするための追加施術も受けています。追加分はさらに数万円だったと記憶していますが、正確な金額までは残していません。

施術を受けた直後、私は、

「これで助かった。」

と思いました。

ところが、その後AGA治療を始めようとしたときには、

「髪を生やす治療をするなら、せっかく受けたヘアタトゥーは無駄になってしまうな。」

とも思いました。

先にAGA治療を始めていれば、22万円を払わずに済んだのではないか。

そう思いながらも、私はAGA治療を始めました。

それから約5年。

今は、ヘアタトゥーは無駄ではなかったと感じています。

AGA治療によって自毛は戻ってきました。

それでも、密度が完全に元へ戻ったわけではありません。

特にM字部分には少し心許なさが残っており、そこを色の土台が支えてくれています。

そして私にとっては、見た目以上に、

もしまた髪が減っても、最低限の状態には戻せる

と思えることが、大きな安心につながっています。

一番気になっていたのは、M字部分の「欠け」だった

私の場合、M字部分の向かって左側に、特に欠けて見えるところがありました。

頭頂部にもやや薄い部分はありましたが、M字部分は正面から鏡を見たとき、自分の目に入りやすい場所です。

そのため、どうしても気になりました。

周囲には髪があるのに、そこだけが欠けているように見える。

鏡を見るたびに、視線がその部分へ戻る。

薄毛の範囲そのものよりも、一部分だけ落差があるように見えることが、私には強い違和感でした。

私は最初、坊主にすれば薄毛の悩みから離れられると思っていました。

実際に5ミリから少しずつ短くし、最後は1〜2ミリまで試しました。

短くするほど、薄い部分と濃い部分の差は小さくなります。

ただ、髪を短くすると、今度は黒い髪と白い頭皮の色の差が見えやすくなります。

特に密度が低いところは、地肌だけが抜けたように見えました。

私がヘアタトゥーに求めたのは、髪が増えたように見せることではありませんでした。

薄い部分を完全に隠すことでもありません。

欠けて見えるところを、周囲と少し馴染ませたい。

その気持ちが大きかったと思います。

→ 坊主にすれば楽になると思っていた―5ミリから1ミリまで試して分かったこと

施術直後は「これで助かった」と思った

ヘアタトゥーを受けると、髪そのものが増えたわけではないのに、頭皮と髪の色の差が小さくなりました。

白く見えていた地肌に色の土台ができたことで、欠けていた部分だけが強く浮き上がりにくくなりました。

当時の私は、1〜2ミリほどのかなり短い坊主にしていました。

そこまで短くすれば、密度の差は比較的目立ちにくくなります。

ただ、髪型そのものの強さや、生々しさが気になっていました。

ヘアタトゥーを受けたあと、少し長さを出しても以前ほど欠けが目立ちにくくなり、4ミリほどまで伸ばしやすくなりました。

完全に薄毛が分からなくなったわけではありません。

それでも、

「これなら過ごせる。」

と思える状態ができました。

そのときの気持ちは、やはり、

「これで助かった。」

というものでした。

AGA治療を始めようとしたとき、無駄になってしまうと思った

その後、私はAGA治療について調べるようになりました。

ヘアタトゥーによって1〜2ミリの坊主から少し離れられたものの、

「あと少しだけ、髪を長くできないか。」

という思いが残っていたからです。

ただ、AGA治療を始めようとしたとき、少し引っかかるものがありました。

最初のヘアタトゥーには22万円を払っています。

追加施術にも、さらに数万円かかりました。

それだけ費用をかけたあとで髪を生やす治療を始めるなら、ヘアタトゥーは無駄になってしまうのではないか。

先にAGA治療を試しておけばよかったのではないか。

そう思いました。

それでも私は、AGA治療を始めました。

ヘアタトゥーだけでも、以前より過ごしやすくなっていました。

ただ、自分の中に残っていた、

「あと少しだけ。」

を確かめたかったからです。

→ アートメイクだけで終わらず、AGA治療を始めた理由

AGA治療後も、密度は完全には戻らなかった

AGA治療を続けるうちに、自毛は少しずつ戻ってきました。

薄かった部分にも髪が生え、以前より長さを出せるようになりました。

日常生活では、かなり困らなくなっています。

ただ、密度が完全に元へ戻ったわけではありません。

私自身の感覚では、7〜8割ほど戻ったという印象です。

特にM字部分には、少し欠けて見えるところや、周囲と比べて心許なく感じる部分が残っています。

それでも、その部分だけが大きく白く抜けたようには見えません。

そこで初めて、

「ヘアタトゥーは、無駄ではなかったのかもしれない。」

と思うようになりました。

むしろ、現在の状態がある程度自然に見えているのは、頭皮に残る色が下から支えているからではないか。

そう感じるようになりました。

AGA治療開始から1年9か月時点のM字部分と頭頂部の坊主姿
AGA治療開始から約1年9か月時点。M字部分には自毛が生えていますが、周囲と比べると密度はやや低く感じます。坊主は角度や照明によって地肌が強く写りやすく、この写真でも普段より薄く見える部分があります。私自身は、頭皮に残る色の土台が、この差を馴染ませていると感じています。

色の土台が、密度の不足を補っている

坊主は、髪が短いぶん地肌が見えやすくなります。

写真でも、角度や照明によっては実際よりかなり薄く見えます。

普段、正面から鏡で見る印象は、写真ほど極端ではありません。

ただ、自毛だけを見れば、周囲より密度が低い部分があるのは事実です。

その部分を、頭皮に残る色の土台が補ってくれていると感じます。

もしヘアタトゥーがなければ、同じ自毛量でも、もう少しスカスカした印象になっていたのではないかと思います。

髪が増えたように見せているというより、

地肌の白さと、自毛の黒さの落差を小さくしている

という感覚です。

薄い部分だけが強く欠けて見えるのを防いでいる。

それが、今も私には役立っています。

他人から見れば、小さな違いかもしれません。

しかし、M字部分は毎日鏡を見るたびに、自分の目へ入る場所です。

その小さな差が、自分にとっては小さくありません。

ヘアタトゥーが守りで、AGA治療が攻めだった

現在の私の中では、ヘアタトゥーとAGA治療には、それぞれ違う役割があります。

AGA治療は、自毛を増やす方向へ進むための方法です。

今より髪を増やし、選べる長さを広げる。

その意味では、AGA治療は「攻め」に近いと思います。

一方、ヘアタトゥーは、髪が十分ではない状態でも、最低限の見た目を守るための方法でした。

仮に今後また髪が抜けてしまったとしても、坊主の長さを調整すれば、ある程度納得できる状態には戻せる。

その状態を下から支えているのが、ヘアタトゥーです。

私の中では、

AGA治療が攻めで、ヘアタトゥーが守り

という感覚があります。

どちらか一方があれば、もう一方が不要になるわけではありませんでした。

AGA治療によって自毛が戻った。

それでも残った密度の不足を、ヘアタトゥーの色が支えている。

今は、そのように感じています。

一番大きかったのは、セーフティネットができたこと

ヘアタトゥーの価値は、見た目だけではありません。

私にとって大きかったのは、

もしまた髪が減っても、最低限の状態には戻せる

と分かったことです。

AGA治療を始める前は、この先どこまで薄くなるのか分かりませんでした。

もっと抜けたらどうするのか。

また1ミリまで短くしなければならないのか。

さらに薄くなったら、自分は納得できるのか。

その見通しがないことが、不安につながっていました。

けれど、ヘアタトゥーを受けてからは、

「もし元へ戻っても、坊主の短さを調整すれば最低限の状態にはできる。」

と思えるようになりました。

私にとっては、セーフティネットのようなものです。

最悪の場合でも、完全に崩れてしまうわけではない。

戻れる場所がある。

その見通しができたことで、以前ほど鏡で何度も確認しなくなりました。

少し薄く見える日があっても、すぐに大きな不安へつながりにくくなりました。

薄毛で一番つらかったのは、髪が少ないことだけではありませんでした。

この先どうなるか分からず、ずっと考え続けてしまうことでした。

ヘアタトゥーによって最低ラインができた。

そのことが、気持ちの安定にかなり大きく役立っていると思います。

5年後の今、重要な土台だったと感じている

施術直後は、

「これで助かった。」

と思いました。

AGA治療を始めようとしたときには、

「無駄になってしまうな。」

と思いました。

けれど、最初の施術から約5年が経った今は、

崩れてはいけない部分を支える、重要な土台だった

と感じています。

自毛が戻っても、密度が完全に元へ戻ったわけではありません。

光の当たり方や髪の長さによって、心許なく見えることもあります。

そのとき、地肌に色があることで、見え方の落差が小さくなっています。

もし今、ヘアタトゥーの色が完全に消えたら、見た目の変化はわずかかもしれません。

それでも、不安はわずかでは済まない気がします。

見た目が急激に悪くなるというより、

「守っていた土台がなくなる。」

という感覚になると思います。

自分では、現在まで明らかに色が薄くなったとは感じていません。

この土台が残っていることが、薄毛対策全体の安定につながっています。

今から始めるとしても、私は両方選ぶと思う

結果を知った今、もう一度最初から選び直すとしても、私はSPJのヘアタトゥーとAGA治療の両方を選ぶと思います。

AGA治療だけでも、以前より自毛は戻ったと思います。

ヘアタトゥーだけでも、短い坊主では過ごしやすくなったと思います。

ただ、私が現在感じている安定は、どちらか一方だけでできたものではありません。

ヘアタトゥーによって、欠けて見える部分に色の土台ができた。

AGA治療によって、その上に自毛が戻った。

その組み合わせによって、1〜2ミリまで短くしなくても、以前より自然に感じられる長さを選べるようになりました。

そして、もし今後また髪が減ったとしても、戻れる場所があると分かっています。

この安心まで含めると、どちらか一つが無駄だったとは思いません。

頭皮アートメイクが合いそうだと感じる人

私の体験から考えると、頭皮アートメイクやヘアタトゥーは、次のような人には検討する価値があると思います。

坊主にしているが、頭皮と髪の色の差が気になる人

髪を短くすることで密度の差は目立ちにくくなっても、頭皮の白さが強く出ることがあります。

その色の差が気になる人には、馴染ませる方法の一つになると思います。

M字部分など、一部だけ欠けて見えるのが気になる人

全体が薄いというより、一部分だけ抜け落ちたように見える。

その欠けへ視線が集まってしまう人には、色の土台が役立つ可能性があります。

1〜2ミリより少し長い坊主にしたい人

私の場合は、ヘアタトゥーを受けたことで、以前より少し長くしても薄い部分が気になりにくくなりました。

頭皮と髪の色の差が小さくなることで、選べる長さが広がることがあります。

AGA治療後も密度の不足が気になる人

AGA治療によって自毛が戻っても、密度が完全には戻らないことがあります。

自毛だけでは少し心許ない部分を、色の土台が支えるという使い方もあると思います。

薄毛の気掛かりから離れたい人

私にとっては、見た目以上に、

「また減っても、最低限の状態には戻せる。」

と分かったことが大きな意味を持ちました。

完璧に隠したい人というより、薄毛のことを考え続ける状態から少し離れたい人には、役立つ可能性があると思います。

簡単には勧めにくい人

一方で、誰にでも勧められるものではありません。

元へ戻せないことに強い抵抗がある人

頭皮アートメイクやヘアタトゥーは、髪型を変えるように簡単に元へ戻せるものではありません。

色が薄くなることはあっても、受けたあとに気が変わったからすぐ元へ戻す、という施術ではありません。

私は施術前、「タトゥー」という言葉に少し怖さがありました。

不自然にならないか。

失敗して元へ戻せなくならないか。

その点をかなり調べました。

元へ戻せないことへの抵抗が強い人は、慎重に判断した方がよいと思います。

長い髪の密度まで補えると思っている人

頭皮アートメイクは、自毛そのものを増やす施術ではありません。

短い髪と頭皮の色の差を馴染ませることには向いていても、長い髪のボリュームを作るものではありません。

私は坊主だったため、相性がよかったと感じています。

希望する髪型によっては、期待と仕上がりが合わない可能性があります。

髪が生える施術だと思っている人

見た目の密度を補うことはあっても、髪が生えるわけではありません。

AGA治療とは役割が違います。

その違いを理解したうえで検討する必要があります。

私が受けたのはSPJの「ヘアタトゥー」です

私が最初に施術を受けたのは、41歳の頃です。

受けたのは、SPJの「ヘアタトゥー」でした。

ほかの施設も調べましたが、当時の私には、ほかは少し「美容」の施術という印象が強く、自分の悩みとは距離があるように感じました。

一方でSPJは、坊主にしている人の密度不足や、頭皮と髪の色の差を補う施術として、自分の状態に合っているように見えました。

公式サイトの症例写真は、かなり参考になりました。

→ SPJ公式サイトで現在の施術内容・症例・料金を確認する

私は、

  • 坊主にしている
  • 一部の密度が低い
  • 頭皮と髪の色の差を小さくしたい
  • 完全に隠すより、自然に馴染ませたい

という状態でした。

SPJの症例は、自分が求めているものに近いと感じました。

また、公式サイトだけでなく、体験記事も探して読みました。

「タトゥー」という言葉には怖さがありました。

失敗したら元へ戻せないのではないか。

色や形が不自然にならないか。

そのため、技術や症例をかなり確認したうえで決めました。

最初の施術には22万円を支払いました。

約1年半後には、案内されていた時期に追加施術を受け、少し濃くしてもらいました。

追加施術の正確な金額は覚えていませんが、さらに数万円かかりました。

現在まで、自分では明らかな退色を感じていません。

ただし、仕上がりや経年変化には個人差があり、施術方法や肌質、生活環境によっても変わると思います。

この記事に書いているのは、あくまで私個人の経過です。

なお、SPJとの提携や紹介料はありません。

私が実際に施術を受けた場所として、そのまま記載しています。

※現在の料金や施術条件は公式サイトで確認してください。

細かな施術記録は残っていません

ヘアタトゥーを受けた当時、私はブログを書く前提で細かな記録を残していませんでした。

そのため、

  • 正確な施術時間
  • 痛みの強さ
  • 当日の細かな流れ
  • 日ごとの色の変化
  • 追加施術の正確な金額
  • 使用された色や器具

などを、今から正確に再現することはできません。

覚えていないことを、想像で埋めるつもりもありません。

この記事で書けるのは、

  • なぜ受けたのか
  • 受けた直後にどう感じたか
  • AGA治療を始めようとしたときに何を思ったか
  • 約5年経った今、何が役立っていると感じるか

という部分です。

施術直後の詳しいレポートではありません。

時間が経ったあとに、初めて分かった役割について書いています。

最後に

SPJのヘアタトゥーを受けた直後、私は、

「これで助かった。」

と思いました。

AGA治療を始めようとしたときには、

「無駄になってしまうな。」

と思いました。

けれど今は、無駄だったとは感じていません。

AGA治療によって自毛が戻っても、密度が完全に元へ戻ったわけではありません。

特にM字部分には、少し欠けて見えるところや、心許なく感じる部分が残っています。

その部分を、ヘアタトゥーの色の土台が支えています。

見た目の差は、ほかの人には小さく見えるかもしれません。

ただ、自分では毎日鏡を見るため、その小さな差が気になります。

そして私にとって本当に大きかったのは、

もしまた髪が減っても、最低限の状態には戻せる

と分かったことでした。

その見通しができたことで、以前ほど薄毛について考え続けなくなりました。

AGA治療が、今より増やすための方法だとすれば、ヘアタトゥーは、完全に崩れないための土台でした。

私の場合、どちらか一つですべてが解決したわけではありません。

それでも、それぞれが違う役割を持ち、今の状態を支えています。

頭皮アートメイクは、AGA治療までのつなぎではありませんでした。

今も、欠けて見える部分と、そこから生まれる不安を、静かに支えてくれています。

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