AGA治療は「信じて続けるもの」ではなく、「条件付きで預けるもの」― 不安を大きくしない続け方

AGA治療の副作用について、体験を整理した記事のアイキャッチ画像

※これは医療上の助言ではなく、私個人の治療経験と判断を記録したものです。治療の継続・中止については、医師に相談したうえで判断してください。

AGA治療について調べると、

「信じて続けることが大切」

という言葉をよく目にします。

でも、正直に言うと、私は最初から信じていたわけではありません。

再び髪が生えてくるとは、あまり思っていませんでした。

効果のない気休めかもしれない。

治療を考え始めた頃は、そのくらい疑っていました。

それでも私は治療を始め、今も続けています。

信じられたからではありません。

一定の条件を決めて、その条件の中で治療に預けてみようと思ったからです。

半信半疑のまま始めた

調べていくうちに、

実際に変化を感じている人がいること。
思っていたほど高額ではないこと。
一度試してみるという選択が現実的であること。

そのあたりは分かってきました。

ただ、それでも、

必ず生えてくる。
元の状態まで戻る。

とは、最後まで思えませんでした。

期待はありました。

でも、感覚としては半信半疑のまま始めています。

私にとって大切だったのは、治療を信じられるかどうかではありませんでした。

信じ切れなくても、試せる条件がそろっているか。

そこでした。

私が先に決めていたのは「どこまでなら続けるか」

治療を続けるとき、私は信念よりも条件を見ていました。

先に考えたのは、

どこまで変化があれば十分なのか。
どのような状態になれば見直すのか。
何が起きたら続けないのか。

ということです。

私が目指していたのは、髪を完全に元へ戻すことではありませんでした。

薄毛を問題として考え続けなくて済む状態。

自分なりに「これで困らない」と思える場所です。

→ AGA治療はどこで終わればいい?40代の私が考える「困らない状態」

そのゴールがあったから、治療を無条件に信じる必要はありませんでした。

効果についての条件

私が利用したクリニックでは、効果を感じ始めるまでに数か月かかる可能性があると説明されていました。

そのため私は、始めてすぐに結論を出すつもりはありませんでした。

一方で、

一定期間が過ぎても何の変化も感じない。
医師に相談しても、続ける理由が見つからない。

そうなれば、見直すつもりでした。

実際、治療開始から3か月ほどは、ほとんど変化が分かりませんでした。

それでも、その時点ではまだ、自分で決めた観察期間の中でした。

不安はありましたが、

今はまだ、判断する時期ではない。

と考えることができました。

→ AGA治療を始めて3か月、何も変わらないときに起きること

副作用についての条件

副作用の可能性は、治療を始める前から考えていました。

軽い変化が出ただけで、すぐにやめると決めていたわけではありません。

ただし、

想定していなかった体調不良が出る。
生活に明確な支障が出る。
続けることへの不安が、得られるものを上回る。

そうなったら、無理に続けない。

その線は決めていました。

「ここまで始めたのだから、我慢してでも続ける」

という考えは持っていませんでした。

治療は、耐え続けるものではないと思っていたからです。

費用についての条件

費用も、私にとっては大切な条件でした。

私は家族のいる生活の中で治療を続けています。

そのため、

家計への負担が大きくならないこと。
続けることに罪悪感を持たなくて済むこと。
得られているものと、支払う費用のバランスに納得できること。

この範囲に収まる必要がありました。

髪のためなら、いくらでも使っていいとは思っていません。

治療費によって日常が苦しくなるなら、それは私の目指す「困らない状態」と矛盾します。

条件が崩れたら、また判断すればいい

治療を始める前も、続けている今も、考え方は変わっていません。

条件が合わなければ、始めない。
条件が崩れたら、見直す。

それだけです。

続けること自体を、目的にはしていません。

今は条件の中に収まっているため、続けています。

でも、体調や費用、生活、髪への気持ちが変われば、その時にまた考えます。

最初に決めたことを、最後まで守り抜く必要もありません。

条件そのものが変わることもあるからです。

治療に判断を渡さない

私が「条件付きで預ける」という言葉で表したいのは、治療にすべてを任せることではありません。

一定期間は、細かく結論を出さずに経過を見る。

ただし、

続けるか。
見直すか。
やめるか。

その判断は、自分の手元に残しておく。

ということです。

不安になるたびに薬を変えたり、新しい治療を加えたりする必要はありません。

逆に、一度始めたからといって、何があっても続ける必要もありません。

治療には時間を預ける。

でも、判断まで預けない。

私にとっては、その距離がちょうどよかったのだと思います。

信じ切らなかったから、結果をそのまま見られた

私は治療を始めてから、完全に元へ戻ったとは思っていません。

体感では、以前の7〜8割ほどまで戻ったように感じています。

それでも、

「これで十分だな。」

と思えています。

最初から100%を約束されたものとして見ていなかったため、足りない部分だけを探さずに済みました。

どこまで戻らなかったかではなく、

何が楽になったか。
どんな選択肢が増えたか。
日常でどれほど気にならなくなったか。

そういう見方ができました。

信じ切らなかったことは、治療を否定することではありませんでした。

むしろ、起きた変化を、期待や失望だけで判断しないための距離だったのだと思います。

信じなくても、続け方はある

AGA治療は、

信じるか。
信じないか。

の二択ではありません。

一定期間は経過を見る。
続けられる条件を決める。
条件が変わったら、また考える。

そのような続け方もあります。

私はこの形で、

不安に振り回されすぎず、
判断を手放さず、
自分なりに納得できる場所まで来ることができました。

もし、

「信じられない自分は、治療に向いていないのではないか。」

と思っている人がいるなら、私はそうは思いません。

信じ切れなくても、始めることはできます。

信じ切れなくても、続けることはできます。

必要なのは信念ではなく、

自分がどの条件なら、その治療に時間を預けられるのか。

それを決めることだと思います。

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